さすらいの釣り人、ジャスティンあらわる(あつ森ストーリー)
彼の名は「ジャスティン」。
島で見かけた漁師だ。
いや、ただの勘違いナルシストだった。
帽子とサングラスと釣り竿を装備していたらカッコいいとでも思っているのだろう。
どうやら試されているようだ。
初対面なのになんやねん。
どうやらこれがミッションのようだ。
ミノカサゴを釣ったことがない私にはなんの参考にもならない。
私は仕方なく、そのミッションを成功するべく、海へとむかった。
とりあえず3匹釣ろうと考え、どんなサイズでもいいから釣り上げることにした。
カレイでええんかい。
そんなに大きくないカレイでも許してくれるってどんだけ基準低いねん。
何はともあれ、3匹釣り上げたので、ジャスティンのところへむかった。
なにその大学生のようなノリ。
絶対高校時代陰キャだっただろ。
ご褒美はどうやら魚のプレミアム買い取りのようだ。
プレミアムといっても、たいしたことないんだろうなと期待も何もしていなかったが、とりあえず、たぬきち商店で3000ベルで売れる「タイ」を売ってみた。
そうしたら、4500ベルで売れた。
つまり、通常よりも1.5倍の値段で売れたということだ。
なかなかやるやん。
ナルシストだし、もとは陰キャの大学生ノリだったから、正直嫌悪感を抱いていたが、多少はマシだなと思った。
私はこのチャンスを逃さないように、魚を釣りまくった。
たくさん、ジャスティンに魚を売り、結構もうけることができた。
ジャスティンの人間性は否定するが、やっていることは素晴らしいことだなと思った。
ジャスティンが次に現れるのはいつだろうか。
単純に金だけが目的でジャスティンに会いたがっている自分がいた。
そんな残酷な人間性があらわになっている自分に気づきながら、私は今日も魚を釣りに出かけた。